好きだなんて、【完】

まるで太陽の笑み


「…ん」




なんか、頭がズキズキする




微かに目を開くと真白な天井




「しずくっ、目を覚ましてよかった…!」




隣を見ると涙でぐちゃぐちゃになっているお姉ちゃんの姿



ここって病院?




「痛いところはねぇか!?」




「風季まで…うん、大丈夫…」



駆けつけてくれたのかジャージ姿のまま涙目になっている風季




強いていうなら、右腕が少し痛いかも…




「ごめんね、私のせいでっうう、」



泣くお姉ちゃんにどうしたらいいかわからない…






確か、お姉ちゃんの台本を届けに来て…



凪くんがいてびっくりして…でも相変わらず凪くんはなんでもないような顔してて、ショック受けて、



あと数メートルで渡せる距離まで行って横断歩道を渡ってたところに、トラックが突っ込んできて…




あ、そうだ。





凪くん、





凪くんが、咄嗟に駆け寄って来て私の頭を必死に抱えてくれたんだ

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