御曹司は高嶺の花に愛を刻む
プロローグ


「俺という人間が、どういう人間か、興味あるか?」


「私に、知って欲しいの?」


「そうだな。どうだかな」






この日の出会いが、運命の出会いになるとも知らずに、彼の誘惑に乗ってしまった。

むしろお互いが、挑発し合うように。

そして想像を絶するような、快楽にただただ翻弄された。


欲望のままに。


こんなの私じゃない。


そう言い訳をして。


まさか彼が、同じ会社の副社長だとも知らずに。
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