御曹司は高嶺の花に愛を刻む
12

〜陽平side〜

菜由と交際するようになってから、ますます菜由が愛しい。


平日は、終わる時間もお互いまちまちで、ハッキリとした約束はしていないが、だいたい俺が仕事終わりに菜由の顔を見に寄る。

そうすれば、菜由はパァっと顔を明るくして、嬉しそうに迎えてくれる。


かわいい。


週末は俺の家に泊まりにきて、出かけたり家でまったりしたり。
自然に過ごしてる。

夜はたっぷり菜由を抱いて、そのまま家に帰したくなくなり、日曜日の夜は特に寂しくなる。

1人が寂しいなんて、感じた事もなかった。

前の同棲していた彼女と別れた時だって、思わなかった。
浅かったんだろうな。

はぁ。
菜由と離れたくない。
かたときも。
同じ時間を、同じ場所で感じたい。

そう強く思うようになっていた。



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