御曹司は高嶺の花に愛を刻む
18

〜陽平side〜

「そろそろ、ホワイトデーだな」

「お前、そういうの気にするタイプだったっけ?」
仁がドリンクを作りながら、そんな事を言う。

「ホワイトデーね、、、」
塁君も何やら考えてるようだ。

今日は、菜由は親友の咲季ちゃんと夜ご飯を食べに出掛けている。
だから、仁の店に来たら、塁君もちょうどいた。

「え?お前、何?誰かいんの?」
仁がすかさず聞く。

「いねーよ」

こりゃいるな。
絶対いる。
塁君て、意外と自分の事話さないからな。

「んで?陽平、なんかすんの?ここ予約とっとくか?」

「んー。どうすっかな。俺、サプライズ的なの向かないんだよな。兄貴と違って」

「あはは!純平は特別バカだからな!」
仁が笑ってる。
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