御曹司は高嶺の花に愛を刻む
唇を解放されたと思えば

「後ろ向いて」

そう言って、くるっと向きを変えられる。
何をされるのかと、思っていれば、陽平の熱い舌が背中をしゃぶりつくように彷徨う。

「は、、、ん、、、」

そして、陽平が離れた。

「そのままで」

そう言われて、腕を胸の前で組んだ。
すると、ジッと陽平は私の背中を見る。

「ねぇ。見すぎ」

陽平の視線が強烈すぎて、触られていないのにゾクゾクと身震いしてしまう。

「綺麗だ」

そして、ツーっと指先で腰から上へなぞられた。

「やっ、、、」

それだけなのに、感じる。
慌てて口を押さえた。


「抑えなくていい。全部。見せろ」

そう言って、腰をまたなぞった。
そして、腰のドレスをスッと下げた。

「似合ってる。これ、、誕生日?」

あ。

「ふふふ。下の方ね。そ。正解。」
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