私は甘すぎる溺愛から逃れる方法を知らない
身体がまだ大分辛いのもあり、疲れて眠気が襲ってくる。

「飲み終わりました。ありがとうございます、亮弥さん。眠れそうなので、電話切りますね……」

「ああ。おやすみ、玲乃」

電話を切る直前、亮弥さんが何かを言った気がした。


「玲乃が覚えていてくれて嬉しいよ」


小さな声だったので、上手く聞き取れない。

ああ、駄目だ。

もう眠い。

私はそのままベッドに横になり、眠りについた。
< 19 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop