拾われデザイナーと魅惑のランジェリー 〜副社長は名ばかり婚約者を溺愛中〜
「それにしても、さすが崇臣さんです。副社長自ら広告塔になったから、この広告も――」
「本当にそう思ってるの?」

言葉を遮って顔を覗き込まれ、思わず「え?」と声が漏れた。すると、崇臣さんはタブレットを傍らに置き、私にぐっと身体を近づけた。

「君の魅力が、君のドレスとランジェリーの魅力が、この結果を導いたんだよ」

急な距離感に、胸が爆発しそうなくらい速くなる。崇臣さんはそんな私の頬に優しく触れた。

「でもね、本心は複雑だった。誰よりも美しくて可愛くて愛しい奥さんを、世界中の人に自慢できて幸せな気持ちと、誰にも見せたくない、独り占めしたい気持ちがせめぎ合ってた」

そんなふうに想ってくれていたなんて。
堂々とした動きは見事な演出だったけれど、その本心を知れて嬉しい。思わず頬がニヤける。

「これ以上先を見せれるのは、崇臣さんだけですよ?」

言えば、崇臣さんは「そうじゃないと、困る」と私に優しいキスを落とす。キスはどんどん深くなり、互いをもっと求め出す。

不意に、崇臣さんのスマホが震える音がした。そういえばさっき、お兄さんが会社の対応に追われていると、聞いたような。

「崇臣さん、お仕事ですよね! 私は大丈夫ですから――」
「俺が大丈夫じゃない」

崇臣さんはそう言うと、スマホの電源を落としてしまった。

「今日は日曜日。休みの日は、ちゃんと休まないと。それに、仕事は全部、兄がしてくれる約束だから」

いたずらっ子のように微笑むそのギャップにも、胸がキュンとなる。

「じゃあ、今日は離れないでください」
「もちろん。愛しているよ、琶月」

その日、私たちは一日中、ベッドの上でお互いの愛を確かめ合った。

〈終〉
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