恋の病に、堕ちてゆく。
例え嘘を語られたとしても、本音や真実がポロリと口から出てしまうことだってある。

どうせ眠れないのだし、話をしていた方が有意義な気がした。


「俺に興味あるの?」

「24時間一緒というなら、少しの情報でも合った方がいいと思うので」

「そっか…25歳、A型、好きな食べ物はオムライス、身長180センチ、体重はひ・み・つ」

「体重は興味ないです」


全然っ!有意義な情報ないんだけど!

こっちから聞き出してみるか…。


「いつから、この仕事を?」

「ふっ」


すぐに浮かんだ質問を投げると、男は笑った。
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