岩泉誠太郎の結婚
岩泉誠太郎の恋

あらすじ

 旧財閥『三角(みすみ)グループ』の御曹司、岩泉誠太郎に一目惚れした女子大生の安田椿。

 語学の勉強が好きな椿は、大学でアラビア語の授業を選択し、それがきっかけで誠太郎の親友、坂井啓介と親しくなった。

 自分とは住む世界が違う誠太郎に気後れした椿は、その想いを封印する。その一方で、ひょんなことから椿へ想いを寄せるようになった誠太郎。

 自身を狙う女子達の嫉妬や妬みから守るため椿に近付くことすらできない誠太郎は、ただひたすら椿を遠くから見守ることしかできず、すれ違いの日々が続いた。

 啓介が誠太郎の情報を流し続けることのみでどうにか椿の気持ちを繋ぎとめていたが、誠太郎の想いは募るばかり。

 誠太郎は『社会人になったら椿と結婚する』と決意し、父親にその許可をもらいに行くも、逆に無理難題を押し付けられてしまう。

 まずは三角商事に就職して3年で成果をあげるように言われ、更に、予定されていた見合い相手を提示され政略結婚と同等の繋がりを持つよう指示される。

 誠太郎が父親の条件をクリアするまでに、5年の月日を要してしまった。

 その間椿は、誠太郎の従兄弟、川口宗次郎のいる三角エネルギーに就職し、啓介と宗次郎によって、誠太郎への気持ちを繋ぎとめられつつ完全防御されていた。

 ようやく誠太郎の準備が整い、満を持してむかえた告白の場、椿とのクウェート出張。

 事情を知る重役、小野寺の助けを借りて椿との時間を確保した誠太郎は、限られた時間の中で8年分の想いを椿にぶつける。

 突然の告白に驚く椿だったが、戸惑いながらもそれを受け入れ、ようやく二人は恋人となった‥‥
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