辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 用意された生地に自分の好きな具を乗せるだけ。好きなものを好きなだけ食べられる。楽しい。ベーコンとウィンナーを両方乗せる。
(……悪いことしちゃったな)
 エルには、悪いことをしてしまった。彼女は、ハビエルに敵対なんかしていなかったのに。
「えっと、ごめん」
 ピザの具を用意しながら、エルに謝罪する。言いたいことはいっぱいあったはずなのに、何一つ出てこなかった。
「エルは気にしてない。殿下も気にしないで。あ、帰る時にスズは返してもらえると嬉しいな」
 そう言って笑ったエルは、言葉の通り気にしていないみたいだった。何の邪気もない笑み。
 エルにはかなわない。なんとなく、そう思わされてしまった。
< 234 / 435 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop