辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「おう、エル。味付けはどうする?」
「ラスにぃに、それはまだ早い」
 ラースは、鍋の中身をかき回し、浮かんできたあくを丁寧にすくっている。
 その隣の鍋では、メルリノも同じようにあくをすくう作業にいそしんでいた。
「薪はもっといる? 俺、持ってこようか?」
「ハロにぃに、薪をお願いしてもいいですか?」
「任せろ!」
 ハロンは薪を追加するために、パッと駆け出して行った。広場の端に用意されている薪は、充分な量が準備されている。
(……うん、幸せだわ)
 こうやって、たくさんの人がエルを見守ってくれている。家族の愛を得られた今は幸せだ。
「今日は盛況だな」
「はい、お父様!」
 スープの味付けを終え、エルの仕事も一段落ついた頃、辺境伯ロドリゴと夫人のロザリアがやってきた。
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