辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 エルは必要な香辛料を揃えて、すりつぶし始めた。刺激的な香りが立ち上る。
「んー……美味しいカレーになりますように」
「エル、何やってるのさ。そんなに香辛料をたくさん……贅沢じゃないか?」
 横で肉を切りながら、ハロンが好奇心で一杯の目を向けてきた。彼にとっては、目の前でスパイスの調合をされるのは珍しい光景だろう。
「贅沢なのは知ってるけど、食べたいんだもん」
 ゴリゴリ。意外と力が必要だ。
 最初に玉ねぎを炒めるのだが、それは野菜を切り終えたクレオにお任せした。
「なんで僕がこんなことを……」
「お料理当番は、辺境騎士団に来たらお約束。クレオは、包丁の練習が必要」
 エルに睨まれて、クレオは首をすくめた。
 さぼっていた自覚はあるらしい。
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