辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~
ふり返ると、テオ様が私を追いかけて走っていた――――
「テオ様……っ!!」
なぜここにいるとかそんな事はどうでも良くて、ただひたすら名前を呼びながらテオ様に向かって走って行った――――
飛びついた私をテオ様は抱き上げ、大好きなお顔が間近に見える――
「テオ様っ…………テオ…………さ……ま…………会いたかっ……た…………っ」
私は声にならない声を絞り出して、泣きながらテオ様の首にしがみつき、頬擦りしながらテオ様の名前を呼び続けていた。
「ロザリー………………無事で良かった…………ここで会えるとは思わなかったよ。レナルドが突然走って来て、君がこの通路にいると聞いて、飛んで来た…………」
テオ様は私の額や頬にキスをしながら経緯を話してくれる。私はまた嬉しくなって、涙が溢れて止まらなかった。
「テオ様が贈ってくださったドレスも……こんな状態でごめんなさい…………ううっ……最後に絶対ベルンシュタットに帰りたくて…………テオ様に会いたくて………………来てくれて嬉しい――」
「ロザリー……ドレスなんて気にするな……君が生きていれば何だっていいんだ…………」
泣き続ける私に優しいキスをしてくれて、私の涙は一気に止まってしまう。今度は顔が赤くなり、違う意味で涙目になっていた。