執行人



「ああ、すこしな。」



パーシヴァル伯爵は驚きをかくせない。



「さあ、あなたはロンドン大火の放火犯ですね?」



「ななんのことだ!」



「まあいい。お前のしたことはすべて分かっている。」



カラン。と音を立てて僕の手に鎌をもつ。



「ヒラリー・パーシヴァル、チェックメイトだ。」



『死刑、執行。』



鎌を一振りすると、僕は魂を刈った。




「主人、帰りましょう。」



「ああ、だがその前に・・・。」









*


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