イケメン吸血鬼を救え!ー私の血を貴方にー
1 KIOKU零ーゼロー
次目覚めた時には、体がすんなりと動いた。
俺は黒いオシャレな服を身につける。
「ねぇ、ミーラ」
「なんだ」
「体の具合大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だ」
「それなら、良かったよ」
「なぜ、そんなに気にかける」
「かなり弱って、僕の血を半分あげたから…。大丈夫かなーって」
「心配するな。至って俺は元気だ。それに、シャラのおかげで俺はこうしてここに居るんだ。ほんと、感謝している」
「なら、ミーラの血貰ってもいいよね?」
「半分は、お前の血だぞ。それでもいいなら…俺は別に構わないが」
「じゃあ、________」
シャラは、俺に近づき胸元、首筋が見える位置まで開けて…口を開けると首筋に牙を突き立てた。
「っ」
思わず声が出そうになるのを堪えて。
「ちゅー」っと、俺の血を吸う。
正確には、シャラ自分の血をだが。
「_______プハァ(やっぱり、美味い俺の血とミーラの血が混ざった血は)…、ミーラを襲いたい…」
「ん?シャラ」
シャラの手が俺の胸を触る。
「シャラ!」
俺は、無理やり離れた。
「なにしてんだよ!ハァ…ハァ…やめろよ…」
嫌な記憶が蘇る。
ヤダヤダヤダ…
俺は、自分の体を両手で庇う。
「ハァハァハァ…(治まれ…俺の鼓動)」
だが、鼓動が治まらない。
治まるどころか…苦しくなってくる。
息が出来ないっ
あ、…まただ…目の前が暗くなる_____
「…ごめん、ミーラ」
シャラの言葉を最後に…意識が遠のいていく。
__________……