星になる君に
星と出会った日



「ごめん!先に席取ってて!トイレ!」

そう言って店の奥のトイレに向かっていく親友のサナ。

サナと私は、高校の時に出会って今はもう11年の仲になる。

そんなサナとこうして時間が合う休日は度々夜の繁華街に出会いを求めに来るんだけど___。


「ねぇ! 1人!? 」


そんな声が混雑している店の中で、席を探している時に聞こえた。


「友達と来てて。」

声のする方に体を向ければ、全然私のタイプじゃない男がひとり。


「え!ならさその友達と俺の友達、一緒に飲もうよ!」

そう言って、その男は後ろにいる2.3人の男を指した。


「いや、大丈夫です。」

その友達たちもまた、少し柄が悪そうで。
断りの言葉を入れ、その場から移動しようとした時。
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