どうか、この恋を終わらせてくれ

Memory1  初恋

俺の初恋だった君に最後に会ったのは10歳の誕生日のときだった。


「世凪、お誕生日おめでとぉー!!」


「「「おめでとう!!」」」


「みんなありがとう!!」


俺は今日で十歳だ。


ようやく二桁になったので、少し大人になった気分だ。


「世凪、これ
 誕生日プレゼント!」


彼女はそういってデコレーションされた包み紙を差し出した。


彼女は桜日向。


彼女は家が隣で、まあいわゆる幼なじみだ。


そして、、、


俺の好きな人でもある。


「あ、ありがとう!日向」


やべ!


嬉しい気持ちが顔に出てついニヤけてしまう。


顔の変化に気づかれていませんように!!


「あ、中身はまだ開けちゃだめよ!!帰ってからね!!」


彼女はそう焦りながら言った。


なんでだろ?


「う、うん
 わかった」


そんなことより俺は今日やらなければならないことがある。


彼女に、告白することだ
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