秘密のバイトの行く末は…愛され彼女!?【完】

プロローグ

「…っ…ぃ…ヒャ…ァ…ッ…ン…」

「どっから声だしてんの?」

寝起きの気だるげな男の言葉が下から聞こえる。

「な、なっ…舐めたっ…」

「ああ…アイス食ってる夢見てた…それでか?」

「私に聞かないで、先生っ」

「はい、ペナルティな」

下から伸びた長い腕が私の後頭部をグイッっと引き寄せると、ブチュ…っと唇が重なる。

これはアルバイトのはず…膝枕しろって言われた。それだけなのに、膝を舐めたり“先生”呼びのペナルティがキスって…しかも長いっ…

ハァ…ハァハァ…

「鼻で息しろよ。イチから教えるのも悪くないが」

「いやいやいや…何言ってるんですか、せ…桐斗…サン。教えるって何?バイトでしょ?」

「教えるのが天職なの、俺」

「はぁ?ちょっ…と…っ…これって……」

「何?」

「……いかがわしいバイト…ですか…?」

「さあ?茉里はどう思う?」

ーーーー尋常じゃない赤面具合が最高にそそるな、茉里ーーーー
< 1 / 43 >

この作品をシェア

pagetop