素直になれなくて
「おらぁ!」


「きゃっ…?!」


突然男子が私のことを突き飛ばしてきた。私は尻もちをついて、突き飛ばした男子を見つめる。


そいつらはいつも私をいじってくる「相坂亮太(あいさかりょうた)」と「棗椰子傑(なつめやしすぐる)」だった。


亮太(りょうた)(すぐる)はニヤニヤしながら私の暴言を吐く。


「うわ〜!きゃっ、だってー!女かよwwwキモすぎん?」


「それな。来年も同じクラスだったらマジ勘弁だわww」



私もアンタらが大大大嫌いだし、私こそ同じクラスになんかなってたまるもんですかー!


「……うるさい黙れバカ。この【ピーーーーーーー】が」


「「キャーコワーイwww」」(キャー怖ーい)


二人は急いで自分の席に行った。


周りの人は


「亮太かわいそう」


「傑くんたち、島田に突き飛ばされるなんて……。ひどいことなんて何もしてないのにね……」


いやいや、私の悪口言ってるやろがー!


私はため息をついた。


そして、突き飛ばされた椅子を元に戻し、元通りに席に座った。
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