病んだ心をつまびいて



「さびしかったよ、茜ちゃん……」

「……ごめんなさい」


「ほかのやつには"おめでとう"もらったけど、やっぱり茜ちゃんからの言葉がいちばん欲しかった」

「……」


「茜ちゃんじゃなきゃ、やだ」




秋道さんはうつむき、そのあとゆっくり顔を上げ、わたしを見つめてきた。


物欲しそうなまなざしは我慢ができなかったみたいで。


< 10 / 229 >

この作品をシェア

pagetop