病んだ心をつまびいて
「おはよう新山くん……ぅ、かっこいい」
「はよ。あと声に出てる」
「ご、ごめん!」
好きな人の前では取り繕うことができない性分がここでも発揮。
隣の仁奈が呆れたようにこっちを見てる。
恥ずかしさにてのひらで頬を覆ったとき
──『きみ以外の人間、すべて殺すから』
秋道さんの声が脳裏に流れてきた。
これで何度目か。
全身が重たくなり、ときめきが一瞬で鎮火していく。
そうだ私……浮かれている場合じゃないんだった。