病んだ心をつまびいて
誰だろう?
時計を確認すると、12時をまわったところ。
ずいぶん寝ちゃったなぁ。
でもこんな時間に訪問者なんてめずらしい。
平日だし、宅配便もおぼえがないし。
いぶかしく思いながらカメラモニターを確認すると、そこに映ったのは知らない男性だった。
風になびく黒髪が綺麗で
毒気のない笑みを口もとにたたえている。
うお、誰この美青年。
出るか出ないか迷ってしまう。
「ど、どちら様ですか……?」
おそるおそる呼びかければ、青年は嬉しそうに相好を崩した。