りつとるね

その後のふたり

観客から拍手喝さいを浴びる快感を知ってしまった私は、音大を目指す覚悟を決め、山崎先生に再び弟子入りした。(なんて単純な私!)

先生は手放しで喜んでくださったが、こうなるよう最大の貢献をした律は、先生に対しても私に対しても恩着せがましい。
変わらずイヤミなヤツだ。

♪♪♪

あれ以来、周りの友達からは付き合ってる思われている律と私。
すっかり公認の仲だが、私はそれが不服だ。
だって、律から何にも言われてないもん。
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