この世界に音色を、君に彩を

君の歌が聴こえた















朝はいつも、その日の空を描いていた。






























今日はいつもより家を出るのが遅くなったな。

早歩きで僕はいつもの公園に向かっている。

公園に着いたら、いつも通りブランコに座り色鉛筆とスケッチブックを出して今日の空を描いていく。

今日雨降りそうだな。

そんな事考えながら絵を描いていると、歌声が聴こえてきた。

「綺麗な声...。」

声の聴こえる方を見ると遠くの木の上に男の子が座っていた。

天使のような人。

白色の髪が風でなびいている。

まるで漫画のように。

危ない目が合いかけた。

ずっと見てたら不審者みたいになっちゃう。

時計をみると7時に45分だった。

そろそろ公園をでないと、学校に間に合わなくなっちゃう。

僕は急いで荷物を片付けて公園をでる。

あの子は誰なんだろう。

歩きながらあの男の子のことを考えていた。

学校に着くと、クラスのほとんどの人が来ていた。

僕は自分の席に座りHRがはじまる。

僕はいつもクラスで1人だ。

人と関わると面倒なことしかない。

だから、1人でいる。

授業を聞き、昼になる。

1人で弁当を食べ、また授業。

そのまま帰宅し、宿題を終わらせてスマホをいじる。
いつもと変わらない日常。

寝る前に窓の外を見ると雨が降っていた。

「やっぱり雨降ってる。」

そう呟きながら僕は、朝を恐れながら、雨音を聴きながら、静かに眠りにつく。










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