早く素直になればよかった

相談

3日後。


今日は部活があるため、また私は誰よりも早く来て窓の外を眺めていた。


でも今日は蓮を見つけることはせず、ただただ青く澄んだ空を眺めていた。



空はなんにも悩みなんてないんだろうな。



私は誰もいないことをいいことに大きくため息をついた。



本当はもっと蓮とカップルらしいことをしたい。



でも、変に言ったらは？ってなる可能性もあるし、蓮は感情が表に出ることは少ないから、難しいポイントだ。



すると5分後ぐらいに美久と優乃がやって来て、私の横にふたり並んだ。



「璃海ちゃん、今日なんか元気ない？」


そう一番に聞いてきたのは珍しく美久だった。



「そ、そうかな？別にいつもと変わらないけど。」



私はいつもやるように笑った。


「璃海、やっぱなんか落ち込んでるでしょ。」


優乃までそう言ってくる。



「なんかあったら話聞くよ？先生まだ来てないし。」



美久が私の顔を覗きこんで言った。



私はきもいやつと思われるのを覚悟してふたりに蓮のことを話した。