先輩の理性、疼かせてもいいですか?
選ばれし細胞なので!
「いらっしゃい」

土曜日。
豪邸で出迎えてくれた彼は、パリッと整えられた白いシャツに、
なめらかでストンと落ちたストレートパンツが清潔感を際立たせている。

「こんにちは」

「ごめんね?迎えにも行かないで」

「いいえ。…お父様は?」

「まだ帰ってないんだ」

「…そうですか」

「どうしたの?上がって」

「はい。おじゃまします」

先輩は迷わず階段をあがっていく。

ある一室のドアの前。

ふとドアノブを見たら、金色のノブに「Futaba」って刻印されている。

ドアを押し開けたら、真っ白いレースのカーテンが風に揺れていた。

「換気してたんだ」

「そうなんですか。今日は気持ちのいいお天気ですね」

「そうだね。この部屋は日当たりが良すぎるから夏はまぁまぁ地獄なんだよね」

「へぇ。それじゃあまた夏に遊びに来させてください。経験してみたいな」

「毎日来ればいいじゃん」

「先輩?」

先輩が私の手首を強く引いて、ふかふかのベッドに押し倒された。

「きみ、なんかちょっと雰囲気違うね?」

「私服だからですか?」

「いや、なんでさぁ、プラスを目の前にしてそんなに冷静でいられんの?」

「どういうことですか?」

先輩が私のブラウスのボタンに手をかけた。
鎖骨にくちびるが触れる。

身をよじったら、ニッて口角をあげて、
先輩の手の動きが大胆になっていく。
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