私は、18歳でお勤めを果たす

変わり始めた

「本堂
 私たちにとって大切なものであり、貴方に託したいものです」

「えっと...なぜ私に?」

「先ほども言いましたが、貴方には悩みがあるでしょう。ここの本堂は、人の心の治療だけでなく相談される側の道を示す場所でもあるのです」

「はぁ」

「今は分からなくて結構です。いよいよ【お勤め】について触れましょうか」

その後、このおばあさんは本堂の色々なところを回りながら、私のお勤めについて説明した。

・お勤めとは人の「心」の相談者になる事。また、必要であれば治療をすること
・お勤めのことは決して人に言ってはならない事
・18歳までこの仕事を頼みたいこと
などだ。

治療とは、心を入れ替えたりすることだという。

「まぁ、非公認の医者のようなものですよ」

ひ,非公認だと...でも...

「いいですよ。非公認だろうが何だろうが楽しそうなことには変わりないんで」

「じゃああなたには今から、この本堂の主となっていただきます」

「ええ」
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