濁った僕を抱きしめて
「俺でよかったら、一緒にいてほしい」


俺の瞳からも、涙が零れた。
俺、めったに泣かなかったはずだったんだけどな。
璃恋がいっぱい泣いていたから、それに感化されたか。


「わたしも、拓海くんと一緒にいたいです」


窓から光が差し込んでくる。
その光に璃恋の涙が照らされ、妖艶に光る。


璃恋の方に身を乗り出し、キスを交わした。


世界がいつもより、明るく見える気がした。
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