どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 ソファに座って、キッチンに入る陽先輩を見ると、夢じゃないかと思う。
 あの頃はいつもホテルだったし…

 お水をコップに入れた陽先輩が、私の隣に座った。
 「陽先輩が、冬月商事の跡継ぎだったなんて、会った時はビックリしちゃって」
 「大学でも垣谷くらいにしか言ってなかったし、口止めしてたから」
 「どうして?」
 「俺を純粋な気持ちで見て欲しかったんだ」

 あの頃と変わらず、熱い眼差しに見つめられ、愛おしそうに頬を撫でられると、ゾクッとする。

 「俺は咲羅の笑顔に惹かれた。澄んだ瞳、嘘の無い笑顔に」

 陽先輩の顔が近づき、心の準備が出来ていない私は、手で陽先輩の胸を押さえた。

 「陽先輩…あの、ちょっと…」
 胸を押さえる手は掴まれて、体を引き寄せられると、あっという間に、唇は奪われた。
 私は、舌を絡み取られるキスに必死に応え、頭が真っ白になる。

 ようやく離れたキスの合間に、
 「陽先輩、待って…まだ色々と話を」
 陽先輩のキスに酔う私は、やっとの思いで囁いた。

 「俺も、もっと話をしてからと思ったけど…ごめん、無理みたいだ」
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