結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜

 気の強いマーガレット王女は、ここで簡単に食い下がったりしない方だ。
 
 でも、据わった目をしたジョシュア殿下を見て反抗するのをやめたらしい。
 悔しそうな顔をしながらも、「わかったわよ」と素直に返事をしている。


 
 あのマーガレット殿下がすぐに言うことを聞いたわ!
 やっぱり、それだけ今の殿下の様子がおかしいってことよね?

 ……って、待って。
 マーガレット殿下が出て行ったら、そんな殿下と私が2人きりになってしまうわ!


 
「あの、私も失礼しま──」
 
「セアラは残って」

 
 最後まで言い終わらないうちにキッパリと命令されてしまった。
 笑顔でもなく怒っているわけでもない、スンと冷めた表情の殿下は、細めた目でチラッと私を見た。
 
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