心を捨てた冷徹伯爵は聖女(義妹)を溺愛していることに気づいてない
「マリアを解放しろ」
「!?」
「なっ……なぜそれを……!?」
グレイの言葉に、イザベラは硬直しキーズは動揺している。
別邸の前に立ってはいるが、ここから出てきたとは思っていなかったらしい。
「……あの子に会ったの?」
「会った。聖女だということも知っている」
「……それで解放しろと? あの子のせいで、私達家族はバラバラになったのよ?」
「マリアのせいじゃないだろ。お互いに関心が持てなかった俺達が、最初から狂ってただけだ」
「あの子を庇うの……?」
イザベラの声のトーンがどんどん低くなっていく。
目も血走ってきているように見える。
今にも爆発してしまいそうだが、グレイは引くつもりはなかった。
このまま追いつめる!
もしもの時は、この女を捕まえて監禁する!