四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

野獣×野獣×野獣!?〜ひつじのフリしたオオカミさん〜

八月に入って、最初の日曜日。

ついに今日は四季くんのおうちでお泊まり会だ。

四季くんのママも休日だから、
おうちに居てくれることにものすごくホッとした。

「四季ママ、お久しぶりです」

「シュリちゃんー!会いたかったわ。さ、上がって。もうみんな来てるのよ」

「おじゃまします。これ、良かったら」

「あら。私の好きなマカロン!さすがシュリちゃんね」

通されたリビングでは、コの字型のソファでみんなが寛いでいた。

「シュリ、いらっしゃい」

四季くんが自分の隣をぽんぽんってして呼んでくれた。

珍しく皐月くんは四季くんにくっついてなくて、
四季くんの向かいに海斗さんと並んで座っている。

「シュリちゃん、宿題ちゃんとやってんの?」

「うっ…皐月くん、今日はその話題はいいじゃない?」

「しーちゃん、ちゃんと面倒見てあげなきゃだめだよ!?」

「はいはい」

「皐月くんはどうなの?三年生でも宿題は普通にあるでしょ?」

「ぼくはかいちゃんに見てもらってるからヨユー。かいちゃん頭いいもん。どーしてもって言うならシュリちゃんの宿題も見てもらおうか?」

「おい、俺は暇人じゃないぞ」

「シュリはいいの。俺が見るの」

なぜか対抗してちょっと拗ねてる四季くんが可愛かった。
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