嘘がつけないキミと 素直になれないオレ
「ぽぽちゃん、おしっこでるの?」


「…」


「ぽぽちゃん?」


「…うん…」


「ママー、ぽぽちゃんトイレー!
ママー!ママいない
ぽぽちゃん、もらさないで…
ぽぽちゃん、はしろう!
トイレあっち…ころばないでね!」


キミの手を繋いでトイレまで走った


トイレから出てきたキミは
「ありがと」って少し恥ずかしそうに言った


そんなキミの手をまた繋いだら
胸がキュュュ!ってなったのを今でも憶えてる


からだを震わせて「うん」て言ったキミに
恋したのは5歳の時だった


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