君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜
さよなら、初恋
とびっきり美人で、文武両道で一目を置かれている高嶺の花がいた。


その名も、高峰百合(たかみねゆり)


名は体を表すとはまさに百合のために作られた言葉なんだと、そう思っている。


百合の花のように綺麗で優しく笑う百合は、その笑顔で俺のことも落とした。



(けい)。帰るわよ」



過去の記憶を思い出していると、まさに今考えていた百合が目の前に現れ俺の顔を覗き込んできた。


何を隠そう、百合とは生まれた時からお隣同士の幼なじみで、幼稚園、小学校、中学校、高校全て同じ学校同じクラスだ。


いい意味でも悪い意味でも、お互いの素を知っている唯一無二の存在。



「おう。帰ろう」



ニヤニヤとしそうになる顔にグッと力を入れて、鞄を肩にかけて立ち上がる。



「おー?一緒にご帰宅ですか。さすが幼なじみカップルはラブラブですね〜」
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