狂愛〜虎を照らす月〜
何とかまともに髪を乾かして、俺は再び抱き上げ廊下に出る。


「兄貴、悲鳴が聞こえましたけど、、」


「ああ。大丈夫だ」


「すんません。着替えも。結局浴衣しか、、。
下着はコンビニでなんとか、、。」


「ああ。大丈夫だ」

朔も心配だったようだ。


「そうですか。何かあればまたお呼びください」


「ああ。あと寝るから、下がっていい。明日は、起きるまで部屋に来なくていいから」


「承知」


そう言って俺は、部屋に戻って深月をベッドに寝かせて、隣りに入った。


深月を横目に見る。


やっぱり綺麗だ。
こんな別嬪どこに隠れてたんだ?


まぁ、明日になれば進藤組の情報部隊から連絡があるだろう。


俺は、深月の頭の下に腕をすっと入れて腕枕をして、引き寄せるように抱きしめやっと眠りについた。
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