一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。


「なんか私、悧來に初めてあげてばっかりだ」


「……じゃあ、そのままでいてくださいよ」


「え?」


「先輩の初めては、全部俺がもらうんで」


「変な後輩だなあ」


「先輩に言われたくないです」




触れていた手からじんわりと熱が伝わって、私の腕は少し熱かった、かも。


たぶん、怪我のせい。





< 21 / 131 >

この作品をシェア

pagetop