一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。


悧來、なんか慣れてそうだし。からかうの無駄に上手いし。


そんな少し髪に唇を掠めたくらいで大騒ぎする私とは違って、経験は豊富なんだろう。



そう考えたら、少し胸の底がざわついた。




「あ、そういえば私合コンに誰か参加する人いないかって頼まれてるんだけど……恋奈どう?」


「私?」


「断っても全然構わないけど……」



どうやら、明日なんだとか。


明日は別に何も予定ないしなあ……。



「うん、行こっかな」


「え!?行くの!?」


「……え、行っちゃダメなの?」



勧めてきたのは咲菜な筈なのに、参加すると言ったらこの慌てよう。

うん、意味不明。



「いやあ、これは確実に私起こられる気がする……」



一体誰にたいして冷や汗をかいているんだろうか。




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