100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
駐機場の片隅で担当便の到着を今か今かと待っていると、浅見が走ってきた。
今日は同じチームで、この前ライン確認責任者の資格を取得した彼がリーダーだ。
「二十分遅れだと言っただろ。そんなところで待機しないで屋根の下に入れ」
「ここでいいです」
仕事に支障が出るくらいなら恋するのをやめたいのに、気を抜くと五十嵐の顔が浮かんでくる。
愛しくて会いたくなる気持ちを、冷たい風に吹き飛ばしてもらいたかった。
(すごく好きで苦しい。どうしたらこの気持ちを消せるの?)
朝礼前からずっとしかめている顔を覗き込まれたので、目を逸らした。
「泣いているのか?」
「涙じゃなく雨です」
あふれる涙をとめようとして、さらに目元に力を込める。
過去最高のブス顔になっていそうな気がした。
作業用の手袋を脱いだ浅見が、和葉の頬を拭いてくれる。
「負けず嫌いの意地っ張り。金城のそういうところ、俺は結構好きだよ。五十嵐さんと別れたら、俺と一緒に住むか?」
「えっ……?」
どういう意味の〝好き〟だろうかと考える。
可愛がってもらっている自覚はあるが、先輩としてのものだろう。
妹と名前を呼び間違えられたこともあり、恋愛対象にされているはずはないのだが――。
頬を拭いてくれる手に同僚以上の思いを感じて驚き、涙が止まる。
戸惑う目に浅見の真顔が映り、鼓動が速度を上げ始めた時、後ろから濡れた地面を蹴る足音が聞こえた。
今日は同じチームで、この前ライン確認責任者の資格を取得した彼がリーダーだ。
「二十分遅れだと言っただろ。そんなところで待機しないで屋根の下に入れ」
「ここでいいです」
仕事に支障が出るくらいなら恋するのをやめたいのに、気を抜くと五十嵐の顔が浮かんでくる。
愛しくて会いたくなる気持ちを、冷たい風に吹き飛ばしてもらいたかった。
(すごく好きで苦しい。どうしたらこの気持ちを消せるの?)
朝礼前からずっとしかめている顔を覗き込まれたので、目を逸らした。
「泣いているのか?」
「涙じゃなく雨です」
あふれる涙をとめようとして、さらに目元に力を込める。
過去最高のブス顔になっていそうな気がした。
作業用の手袋を脱いだ浅見が、和葉の頬を拭いてくれる。
「負けず嫌いの意地っ張り。金城のそういうところ、俺は結構好きだよ。五十嵐さんと別れたら、俺と一緒に住むか?」
「えっ……?」
どういう意味の〝好き〟だろうかと考える。
可愛がってもらっている自覚はあるが、先輩としてのものだろう。
妹と名前を呼び間違えられたこともあり、恋愛対象にされているはずはないのだが――。
頬を拭いてくれる手に同僚以上の思いを感じて驚き、涙が止まる。
戸惑う目に浅見の真顔が映り、鼓動が速度を上げ始めた時、後ろから濡れた地面を蹴る足音が聞こえた。