100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
(困っているのは更衣室だけ。このくらいなら全然、大丈夫)
強がりを心に呟いた和葉はカバーオールに着替え、誰もいない更衣室を出ようとする。
ドアノブに手をかけると、引く前に外から開けられ、勤務を終えて着替えにきた嶺谷と鉢合わせてしまった。
気を抜いていた時に現れた天敵に、「げっ」と正直な声が漏れた。
「人の顔を見るなり失礼ね」
(いつも失礼なのはそっちでは?)
「まぁ、どうでもいいわ。私、これから約束があって忙しいの。女性の趣味が悪いコーパイよりずっと素敵な人とね。急いでいるからどけてくれる?」
いつもよりは棘のない口調に、勝ち誇ったような笑み。
面食らっている和葉を押しのけた彼女が奥へと進んだ。
(これからデート? 五十嵐さんを諦めたの? 私、女避けとして役に立てたんだ。すごい!)
彼を狙っていた女性は嶺谷だけではないが、とりあえずひとり撃退できたと喜んだ。
機嫌のよさそうな嶺谷を笑顔で見送ってから、顔をドアの方へ戻してまた驚く。
「わっ、すみません」
勤務を終えたCAがもうひとり、目の前に立っていた。
声をかけてくれればいいのに、和葉が気づくまで待っていたようだ。
慌てて横によけると、なにも言わずに通り過ぎた。
(たしか名前は、緑沢(みどりさわ)さん。挨拶してもいつも無視される)
嫌われているのかどうかはわからない。
強がりを心に呟いた和葉はカバーオールに着替え、誰もいない更衣室を出ようとする。
ドアノブに手をかけると、引く前に外から開けられ、勤務を終えて着替えにきた嶺谷と鉢合わせてしまった。
気を抜いていた時に現れた天敵に、「げっ」と正直な声が漏れた。
「人の顔を見るなり失礼ね」
(いつも失礼なのはそっちでは?)
「まぁ、どうでもいいわ。私、これから約束があって忙しいの。女性の趣味が悪いコーパイよりずっと素敵な人とね。急いでいるからどけてくれる?」
いつもよりは棘のない口調に、勝ち誇ったような笑み。
面食らっている和葉を押しのけた彼女が奥へと進んだ。
(これからデート? 五十嵐さんを諦めたの? 私、女避けとして役に立てたんだ。すごい!)
彼を狙っていた女性は嶺谷だけではないが、とりあえずひとり撃退できたと喜んだ。
機嫌のよさそうな嶺谷を笑顔で見送ってから、顔をドアの方へ戻してまた驚く。
「わっ、すみません」
勤務を終えたCAがもうひとり、目の前に立っていた。
声をかけてくれればいいのに、和葉が気づくまで待っていたようだ。
慌てて横によけると、なにも言わずに通り過ぎた。
(たしか名前は、緑沢(みどりさわ)さん。挨拶してもいつも無視される)
嫌われているのかどうかはわからない。