生きたくても生きられない君と生きたくないのに生かされる僕の一年間ノート

第5章 1月。僕は、 君のことが、好きだと思う。〜交換日〜

1月31日 〜小児科〜 
「やっ!」 
「今日は君に言わないといけないことがある。」 
「なあに?聞かせて!」 
「僕は、君のことが、その、好きだと思う。」 
「わあ!気づいてはいたけど、あなたって勇気出せるタイプだったんだ!」 
「死ぬ勇気も奮い立たせた。この告白は、もっとだったかな。でも死ぬ気になれば。」 
「じゃあ、今回のノートは、恋文かな?」 
「君は占い師?推理探偵?もしくはエスパー?」
「なりゆきでそうでしょ!」 
「そうなの?僕の命を救ってくれた君に、僕は何が出来る?僕は医者じゃないから、君の病気を治すことが出来ないんだけど。」
「お医者さんでも、治せないよ。」 
「治る、って言ったじゃないか。」 
「あれは、ただの切実な希望。現実逃避。」 
「そんなに悪いの?君の容体。」 
「もうちょっとは、生きたいな。」 
「僕と付き合ってください。」 
「まだ私たちは小学生。未来を決めるのは早い。あなたには私より適したひとがいる。」 
「返事、待ってるから。」 
「……。」 
「じゃあ、またね。」 
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