初恋、それはこんな気持ちで――。
亜結奈視点✩.*˚
桜が咲いて、春の香りがする季節。なんかこの季節の香りは気持ちがよくて、長い眠りから覚めたような気分になる。
「七海ちゃんと大樹くん、昨日から付き合ってるらしいよ」
「まじで? 大樹、ずっと七海ちゃんのこと好き好き言ってたからな。3年になったら告白するって言ってたけど、本当に3年になった瞬間に告白したんだな」
小さい時から隣の家に住んでいる、幼なじみの叶和くんと今、そんな会話をしながら下校している。
最近私が通っている中学では「〇〇くんが好き」だとか「〇〇くんと〇〇ちゃんが付き合った」だとか……そんな恋の話が多い。
私はまだ、恋を知らない。
「恋をしたら、どんな気持ちになるんだろうね?」
「よく分かんねえな。そんなこと考えるより、サッカーやってる方が楽しい」
「私も、お菓子作るほうが楽しいな」
私も叶和くんも、いつかは誰かと恋をするのかな?
☆。.:*・゜
「七海ちゃんと大樹くん、昨日から付き合ってるらしいよ」
「まじで? 大樹、ずっと七海ちゃんのこと好き好き言ってたからな。3年になったら告白するって言ってたけど、本当に3年になった瞬間に告白したんだな」
小さい時から隣の家に住んでいる、幼なじみの叶和くんと今、そんな会話をしながら下校している。
最近私が通っている中学では「〇〇くんが好き」だとか「〇〇くんと〇〇ちゃんが付き合った」だとか……そんな恋の話が多い。
私はまだ、恋を知らない。
「恋をしたら、どんな気持ちになるんだろうね?」
「よく分かんねえな。そんなこと考えるより、サッカーやってる方が楽しい」
「私も、お菓子作るほうが楽しいな」
私も叶和くんも、いつかは誰かと恋をするのかな?
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