四番
その日の夜。お風呂から上がって修哉との電話を終えて、そろそろ寝ようかなと窓の方を見た。

カラン……

夜風に吹かれて風鈴が鳴る。

するとどこからか犬の遠吠えが聞こえてきた。

触発されたように他の犬も吠え出す。


「これ…… 夢のまんまだ……」

冷たい汗と一緒に声が漏れた。

窓から流れ込む犬の咆哮がじわじわと恐怖を染み込ませてくる。

時間は?と、思い時計を見ると二十三時。


昨日の夢を再現するかのような状況に心拍数が上がる。

窓を閉めようと近付いてからハッとした。

そのときに佇む女の子を見たことを思い出したのだ。


「どうしよう……」一瞬 迷ったが窓を閉めるために手を伸ばした。

顔は外を見ないように背け、目を強く閉じてから手探りで窓に手をかけるとそのまま閉めた。


恐る恐る目を開けて部屋を見る。

蛍光灯の明かりに照らされた室内に私以外は誰もいない。

安堵の息が漏れた。


今日はこのまま電気を消さないで寝よう。

そのままベッドに横になると、眠くなるまでネットで動画を観た。



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