❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
第一章 婚活パーティーでの出会い
俺は我妻力也、三十歳、我妻組若頭である。

しかし、極道は裏の顔。

表の顔は我妻コーポレーション社長だ。

俺は堅気の女が好きだ。

だから、妻に迎えるなら堅気の女がいいと、ずっと思っていた。

そして、婚活パーティーに参加した。

無論、極道と言う正体を隠して……

そこで俺は一人の女と知り合った。

榊ひとみ、三十九歳。

婚活パーティーに参加しているのに、笑顔が全く見られない。

他の女は自分を売り込もうと、必死の中、その女だけ、一人でいる。

俺は声をかけた。

「お目当ての男性は見つかりませんか」

「いえ、そう言うわけではなくて」

「自分をもっとアピールしないと、残ってしまいますよ」

「残ってもう、三十九になってしまいました、男性はやはり、若い女性がいいんですよね、二十代のお嬢さんには負けます」

「そんなことはありませんよ、俺は自分と同世代の女性に惹かれますけど」

俺は自分に似合わないセリフにおかしくなってしまった。

「失礼ですがおいくつですか」

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