❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
我妻組組員に声をかけられ、有働は我妻組若頭に取り次いでもらいたい旨を伝えた。
「若頭、山城組若頭の舎弟と言う男が、若頭にお目どうり願いたいときています」

「一人か」

「はい」

「通せ」

我妻は嫌な予感が脳裏を掠めた。

(ひとみの身に何か起きたんじゃないだろうか)

部屋に通された有働は、目の前の我妻の姿に驚きを隠せなかった。

我妻は車椅子に乗っていた。

「なんの用だ」

「あ、はい、こんなこと頼めることじゃない事、重々承知しています、でもお願いします、若頭を探してください」

有働は頭を下げた。

我妻組結城は頭に血が昇り、有働の胸ぐらを掴んだ。
「結城、やめろ」

「しかし、若頭、こいつらのせいで、車椅子になったんじゃないですか」

「いや、俺の気持ちの問題だ」

我妻は有働に名前を尋ねた。

「お前、名前は」

「有働と申しやす」

「それで、どう言うことか説明しろ」

有働は話し始めた。

「若頭と連絡が取れないんです、実は本浜組お嬢さんとの結婚の話が進んでいて、
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