❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
山城は圭子を抱きながら、心の中で、くるみの名前を叫んだ。

(俺はくるみだけを愛している)

山城はくるみとの抱擁を思い出していた。



「お前との二人の生活を楽しみたい」

山城は圭子を抱きしめて、頭を撫でた。

「裕太郎」

この時も山城はくるみを思い描いていた。

(くるみ、くるみ)

こころの中で叫びながら、圭子を思いっきり抱きしめた。

でも、山城は牢獄から出してはもらえなかった。

「圭子、俺をここから出してくれ」

「ダメよ、私の身体がうずいたら、抱いてもらうためにここにくるわ、
山城組長の怒りは収まっていないのよ、私だって、やっとの思いで山城組長から、この場所を聞き出したのよ、裕太郎を出してはダメだって言われたわ」

「くそっ」

< 51 / 146 >

この作品をシェア

pagetop