❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛
「私はあの女をちょっと脅かしてって、頼んだだけよ」

「なんてことしたんだ」

山城は圭子の肩を押さえつけて怒りを露わにした。

「だって、許せなかったのよ、裕太郎があの女をいつまでも愛しているからよ」

山城は驚きの表情を見せた。

「私、知ってるのよ、私を抱きながら裕太郎はあの女のことを考えているでしょ」

確かに山城はずっとくるみを思い続けている。

「それに、ずっと避妊して、子供を作る気がないわよね」

山城は図星をつかれて、何も言えなかった。

圭子は部屋から飛び出した。

(このままじゃ、くるみが危険だ)

その頃、ひとみは集中治療室の我妻の側にずっと寄り添っていた。

結城はひとみに声をかけた。

「姐さん、少し休んでください」

「いいえ、大丈夫です、我妻の側にいさせてください」

我妻組では、内部抗争があった。

若頭我妻についているのは、結城。

そして、組長についているのは、戸部だった。

結城と戸部は次の若頭の座を争っている。

当然次期組長は我妻だ。

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