◇Clown Act◇⇧



聖者の行進


誰もが一度は耳にしたことがある有名な曲だ。



放送部が流しているのだろうか?



妙な違和感が胸をつついた。



第一、それぞれのクラスが作りあげた雰囲気の妨げになるからと、音楽を流すことは禁止されているはず。




「なんだろ……なにかのお知らせかな?」




この教室にいるのは私ひとり。



黒いカーテンで締めきられたほの暗い空間に織り交ざる、聖者の行進。



あまりにも不協和音に聴こえて不気味だった。



そのとき、視界の端に入ったピエロが
笑った気がして───


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