◇Clown Act◇⇧




『ボクの右手にご注目。

ここに1本の

赤いクレヨンがあります』






手品のように滑らかに出現したのは



幼稚園のころ誰もが使っていた、なんの変哲もないクレヨン。



ごくりと唾を飲む。






『今からキミたちが

することは簡単』






クーピーは、クレヨンを指先で持つと



自身の左側の唇の端に



延長線みたく、赤を引いた。



それはまるで片口が裂けているかのよう。



< 229 / 340 >

この作品をシェア

pagetop