◇Clown Act◇⇧
「は、橋本さん……少し体動かすね……?痛かったら言って?」
丁寧な手つきで仰向けにされる。
心配そうに眉を寄せながら、私に寄り添ってくれる日下部くん。
泣きそうだ。
自分だって混乱してるはずなのに、いつだって日下部くんは優しい。
「うぅ日下部くん……ありがとう……怪我はないかい?」
「なんともないよ。僕よりも自分のことを心配して?」
「だって……日下部くん……」
「怖かった。橋本さんが目の前で傷つけられた……」
私を抱かえる手が小刻みに震えている。
その震えは声からも感じられた。