◇Clown Act◇⇧





「───ふざけんじゃねぇぞ!!!!」






そんな怒号が私の意識を覚醒させた。



気づけば開いていた両目は、驚くほど冴えきっている。



床に寝ているからか体がぎしりと軋むけど、私の下には上着のようなものが敷かれていて、それは大好きな石けんの匂い。



背後から聞こえてきた声のほうへ体をよじると




そこには懐かしさすら感じるグループ53のみんながいた。




だが感動の再会……とはいかない剣呑な空気が漂っていることは火を見るより明らかだった。



日下部くんとイース


お兄ちゃん、若松先輩にフィム



無事に帰ってきた組と途中棄権した組。



それが綺麗に別れて対峙している構図。



中でもお兄ちゃんは、物凄い剣幕で日下部くんとイースを睨みつけていた。



お兄ちゃんがあんな顔をするときは、決まって私に関することで──




「あ、ピエロちゃん起きたんだ?オハヨ~」




誰よりも先に私の視線に気がついたのはイースだった。



あいかわらず衣装は真っ赤だけど、顔はムカつくし元気そうでなにより。




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